これでイイのだ

両親にワタシの病気の（かもしれない）ことを妹から話してもらった。
妹には検査にひっかかった日に報告してたんだけど、お喋りな妹はこの事実を早く
両親に話したくてしかたがなかったみたい。
でも、病気がどこまで進行しているのかが分かってなかったし、
遠くに住んでるから余計な心配をかけたくないというのがあって
検査結果が出るまで口止めさせてた。
でも検査結果の前日になって、もしこれで初期のガンだったとしても、
いきなりワタシがガンになったなんて両親に言ったら、それこそ卒倒してしまうんじゃないかと思い直して、両親の近くに住む妹にお願いして直接言ってもらったワケ。
あくまでも、ガン検査でひっかかって再検査の結果が明日でるんだってことだけ。
余計なことは一切言うなってね。
検査結果の前日に言っておいた方が、当日に聞くよりショックが和らぐんじゃないかというのは妹のアイデア。
言いたくて言いたくて、かなりストレスがたまってたみたいだったから、
お喋りな妹なのに「よく1週間も耐えましたね」というご褒美で言ってもイイよとOKしてあげた。

夜、実家の母から電話がきた。くるだろうと思ってたけどね。
話を聞いた時は驚いたみたいだけど、妹がウマク話してくれたのか
心配しすぎてる感じではなかったかな。
ワタシも心配はかけたくないけどウソはつかないし、
ウソをつくくらいなら流産した時のように妹にも話さない。
普通にダラダラと喋ってたんだけど、母から聞いた妹についての話のほうがワタシには驚きだった。
妹はワタシに病気のことを口止めされてたのが苦痛でしかたなかったらしく、
両親にこそ話さなかったが、妹の勤める会社の人や周りの知り合いにワタシのことを話しまくってたらしい。
あのやろぉお！
まぁ、ワタシも妹にだけ早々と話したのは「久々に大きい話のネタだなぁ」って思ったからなんだけどね。
内緒にしてられるのも時間の問題だって分かってたし、ちょっとした拷問かな。
両親に言わなかっただけ、妹にしては頑張ったほうかもね。

ウチの妹は自他共に認める「ガマンのできない子」。
子供を産むときの陣痛に耐えられず、医師に何度も何度も「お腹を切ってください！」とお願いしたらしい。
個人病院の医師も、お願いされたからといって帝王切開をするワケにもいかず、
陣痛中に医師が運転するベンツに乗って病院を移動＆無痛分娩で出産。
周りから言わせれば、陣痛の痛みをガマンできなかっただけ。
妹もガマンできなかったことを認めてるし、今じゃ笑い話になってるかな。